避妊薬の歴史

2020年01月09日

経口避妊薬は、1960年にアメリカで初めて認可されましたが、当初は胃腸障害や静脈血栓塞栓症などのリスクがあるとされていました。
これは、この当時の経口避妊薬がエストロゲンを多く含む高用量ピルだったためで、その後、1973年には高い避妊効果は維持したまま、副作用を改善した低用量ピルが開発されました。
また、プロゲストーゲンの低用量化もなされています。
低用量ピルの開発で、静脈血栓塞栓症などの副作用は緩和されました。

低用量ピルでは、不正性器出血が見られることがあったため、それを抑制する段階型ピルや、ライフスタイルを考慮して週末の生理を避けるサンデースタートタイプなども考案されました。

日本における経口避妊薬は、1957年に高用量ピルが認可され、低用量ピルは最初の申請から35年以上経った1999年にようやく認可されています。
国連加盟国で低用量ピルが認可されていなかったのは日本だけで、1990年の申請以来、9年間もの異例の審査期間を経て認可されました。
含まれるホルモン量は抑えられているので、副作用の発生率も低くなっています。

現在では、世界中で1億人を超える女性が服用中といわれてますが、日本では低用量ピルが認可されるまでの35年間の間に、副作用が怖い薬というイメージが定着してしまいました。
しかしながら、低用量ピルの安全性や有効性は、世界で十分に評価されていますので、安心して利用できるものです。
元々、女性の体内に存在する女性ホルモンを使うので、避妊以外にも女性にとって嬉しい効果が多くあります。
避妊薬を正しく理解して、用法用量を守って飲めばメリットが多いので、医師とよく相談して利用するとよいでしょう。